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「人間」に関するバイオ技術情報


<昔ながらの人間の知恵> ttplanningホームページへ
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 「人間とは何か」参考文献

700万年前にサルの祖先から分かれたとみられる人間の祖先(ホモサピエンス)が約300万年前頃からだんだんと脳の容積を拡大していき、他の動物とは違う文明を構築していく人類の世界が始まった。

300万年にわたって、人間が生き延びるためには水と食物からの栄養摂取、運動による健康の保持、そして天敵との闘争に勝つことであったことは間違いない。しかし何故チンパンジーやゴリラなど人間に近い動物とは根本的に違う成長をしてきたのか? 遺伝子科学が発展したいまでも、まだ明確になっているとはいえない。

人間は他の動物と比較して決して、大きい身体を持っているとはいえない。また自然界の動物たちが弱肉強食の世界を形成し、生存競争を繰り広げ、数百年の間に種の絶滅が伝えられるものもある中、貧弱な人間がなぜ生き残ったかを考えると、明らかに人間に知恵が与えられていたからであることは疑う余地もない。

その知恵の違いはどこから出てきたのか、明らかに脳の大きさに関係している。約240万年前から、人間の祖先はチンパンジーと同じ400 CC程度の脳が、次第に拡大していったことが古代の化石の発掘・解明からわかってきた。ただし同じ人間の祖先が発達したものかどうかはまだよく分かっていない。

<極限状態に置かれた生命の遺伝子>

 人間の生活・活動をみると、人さまざまである。その違いはどこから来るのであろうか? 人の行動は脳によって指令がなされ、運動を行うが、人によってそのレベルは大きく異なる。その運動を規定するのは脳の判断力である。また文化的面での知恵のありなしも人間の脳の働きによって異なる。

 生まれたばかりの人間に大きな違いがあるのだろうか? 生まれながらにして、この子は頭がいいとか悪いというけれど本当だろうか? 人間固有のDNAは両親から引き継いだものだが、その親もまたその親も、祖先から引き継いだものであることは間違いない。

 そこで、第一番目に取り上げなければならないのがチトクロームP450遺伝子である。
これは一種のタンパク質で、肝臓で薬物を代謝する酵素である。すなわち、解毒する作用がある。この酵素の働きが鈍い人は、薬が血中に残りやすく、副作用が起こりやすい。逆に、強力な酵素を持った人は、薬が残りにくく、薬の効果がうすい。これを利用して、オーダーメイド医療が検討されている。(参考資料1.)

 化学反応を触媒する酵素のほとんどはタンパク質である。タンパク質は生体内のあらゆる場所に存在し生命活動を支えている。化学的には、20種類のアミノ酸から成り立っている高分子化合物である。インスリン、メリチン、コラーゲン、ヘモグロビン、ペプシンなどのアミノ酸には、カルボキシル基(COOH)とアミノ基が末端基としてついている。これがいろいろな反応を起こす元であり、我々が口から取り入れる物質(朝・昼・晩の食物、薬、飲み物etc.)はそれぞれの成分が胃で消化され、その栄養分その他のものがそれぞれ臓器や血液内に分散し吸収されていく。これらの成分は薬になるものもあれば、毒になるものも含まれている。その毒素を代謝、分解し無毒化するのが、前述したチトクロームP450である。これはバクテリアから動物にいたるまで多くの生物が共有している酵素なのである。

例えば、種々のバクテリアは地球の誕生以来、種々の試練を受けて生きながらえている。人間が作る種々の殺虫剤に耐え忍び、さらに強いバクテリアへと変身して生き延びる。細胞を持たないウイールスはある動物の体内に入り込み増殖を続ける。宮崎で甚大な被害を与えた牛、豚の口蹄疫のウイールスも何処からともなく入ってきて増殖を続けていったのであって、その場所の環境に合わせて、進化を続けた者に違いない。

 ヒトのチトクロームP450は100種類位のメンバーがあり、大きな多重遺伝子族を構成している。その中で、Cyp2D6というのが肝臓中で、現在使用されている薬の四分の一を代謝する。この酵素はアルカロイドのような植物の毒素を分解する。

 
<がんとDNA>(参考資料 2)

 遺伝子はつねにダメージを受けている。紀元前3000年頃にはすでにガンが存在していた。それ以来、ガン患者の5年以上の生存率は例えば、1960年代から1980年代までを通してほんのわずかしか上昇していない。ガンは難解な病気である。
 ところが、今ではすべてのガンに共通している発がんのプロセスがほぼ明らかになってきた。それは細胞の成長を促進する遺伝子であるプロトオンコ遺伝子(protoonco gene)と細胞の成長を遅らせるがん抑制遺伝子(tumor supressor gene)の発見による。これらの遺伝子に変異が起こることで、細胞の増殖に終わりがなく、いつまでも続いてしまうガン細胞へと変わるのである。
 
 なぜ遺伝子に変異が起こるか? われわれの身体は環境にあるさまざまな物質にさらされているからである。
身体に入った物質は分解されて、その成分が身体のいろいろな臓器へ行きわたり、そこで細胞の中にとりこまれる。ある物質は細胞の中だけでなく核にまで入り込み、その中の遺伝子にぶつかる。そこで遺伝子にダメージを与えるものがあらわれる。ダメージが起こってもわれわれの細胞はそれを修復する能力をもっている。しかしこのDNAダメージがあるレベルを超えると修復ができなくなり、細胞増殖のコントロールが狂ってしまう。これがガンの元になるのである。

 もしある遺伝子に変異が起こると、その遺伝子は壊れて欠陥遺伝子となり、細胞の中にのこる。細胞は常に分裂と成長を続けているのだが、欠陥遺伝子が残ると母細胞から娘細胞へ引き継がれる。これが次第に染色体の中で増え、大きくなっていくのがガンである。発生した一個のガン細胞は際限なく増殖を繰り返し、さらにガン細胞が血液を通して漂流し遠くまで移動して到着点で島を作る、これがガンの転移である。

 
<食物の消化と吸収・代謝>

 人間は口から食物をとる。消化器官を通ったのちに不要物が対外に排出される。消化されたあとの栄養分は吸収され、いろいろな組織に運ばれて役目を果たす。吸収された栄養素は、複雑な化学変化を経て体内に蓄えられる。エネルギーや体を作る成分、生理機能の調節にも使われるがこれらが代謝である。3大栄養素がある。炭水化物、脂質、タンパク質である。これらは体の臓器、小腸、肝臓、など各組織の中で消化吸収されてのち、いろいろの化学物質に変わり、身体のエネルギーとなる。

 その結果、ある成分(例えば、乳製品や肉類に含まれる共役リノール酸CLA,玉ねぎに含まれる含硫化合物,海苔に含まれる多糖ポルフィランなど)は内臓脂肪の抑制をするアディポネクチンを増加させる結果、肥満予防になるものがある(参考資料3) また緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイドの一種であるルテインは眼の網膜のところに集まり、眼の健康を保っている(参考資料4) これらの化学成分が不足すると、肥満になったり、眼の障害を起こす原因となるわけである。

 われわれは日常生活で、いろいろの食物を好みに応じてとっているが、その人にとって必要な栄養分がすべて含まれているわけではない。特に若い時から偏食をしたり、暴飲暴食の生活に慣れ、不規則な生活をしている人は年齢を重ねるうちに身体のある部分に細胞の成長を妨げる部分が現れ、いろいろな意味で病気を起こすことになる。

 長寿を全うしたいなら、幼少時から栄養のバランスを考えて、くまなく栄養供給をしなければならないが、生活環境の異なる人間にとって、完璧な食生活を続けることは不可能であろう。それならば、成人に達してからでも遅くはない、規則正しい生活を習慣づけて、理想的な栄養バランスをとるようにしたいものである。参考に筆者
(田代勇夫)は次の健康生活6カ条を(2004年)から続けている。

 健康生活6カ条
  1)早起き、早寝
  2)規則正しい食生活 栄養のバランス(不足分はサプリメントで)
  3)間食をしない
  4)人生の目標を持ち続ける---「人間とは何か」を追求
  5)ストレスをためない---仏教に対する強い信仰を持ち続ける
  6)音楽・フルート演奏---右脳の活用と腹式呼吸の効果

             


<脳の働きと栄養>

 脳を働かせるエネルギー源は、ブドウ糖が分解される時、合成されて出来るアデノシン三リン酸(ATP)
である。脳の神経細胞は体内の他の細胞と同じように、これをエネルギー源としている。ブドウ糖は炭水化物が分解されてできる糖質である。身体全体で消費するブドウ糖の約20%以上を脳が消費している。

 ブドウ糖は寝ている時も休みなく消費され、起床時の脳はエネルギー不足状態にある。従って、朝食時には、ご飯やパンなどの炭水化物をしっかり取らなければならない。そのほか脳には必要な栄養素がある、ビタミンB群、と脳の神経細胞を活性化させるDHA(ドコサヘキサエン酸)、アラキド酸、リン脂質などである。神経伝達物質の原料となるチロシン、グルタミン酸などのアミノ酸類も必要である。

 脳の毛細血管には「血液脳関門」という関所の機能があり、血液中にある物質の中から、必要なものだけを選び、脳内に通過させる。(参考資料5)この関所を通過しなければ、物質は脳内に入ることが出来ない。恐らく、人によってこの関所の性能が異なり、同じ栄養素を補給してやっても人によって異なる遺伝子がこれをコントロールしているのであろうか。


 <参考資料>

1)岸野洋久  ゲノム進化の読解法   2006年2月8日 第1刷発行 (株)岩波書店

2)生田 哲   がんとDNA        2007年4月26日 第4刷発行 ブルーバックス 

3)柳田晃良  CLAの抗メタボリックシンドローム作用 FOOD Style 2007年1月号(Vol.11 No.1)

4)スーパー・ルテインガイドブック(製品および成分のご紹介) 株式会社ナチュラリープラス

5)中村克樹 監修 「 脳のしくみ 」 新星出版社  2009年5月25日 発行



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<年老いてボケないよう、ガンにならないようにどうするか>

以下の3人の著書より引用します。

1)高田明和 著 「ボケない人になる23の方法」より

1.酸化が老化を引き起こす
2.活性酸素がガンや動脈硬化を引き起こす
3.活性酸素を分解する食べ物は、その中にあるビタミンC、ビタミンE,べーたーカロチンなどが活性 
  酸素を還元してもとにもどすのです
4.細胞をより健全に保てば老化は遅れる
5.人は120才を超えて生きることは出来ない
6.脳を正しく使えば寿命は延びる
7.脳と心の関係(ストレス)はドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンなどの作用による
8.血液中のタンパク質を調べることでボケの可能性が分かる
9.脳を使うことで、脳細胞の死滅を防ぐ
10.ストレスをためると脳の海馬が小さくなる
11刺激のある環境に身を置こう
12女性ホルモンはアルツハイマー病を予防する
13脳のエネルギー源はブドウ糖
14トリプトファン(アミノ酸)が精神を安定させる(肉、卵、牛乳)
15食後には甘いデザートをおすすめ
16心臓病を予防し頭が良くなる脂肪酸(EPA, DPA)
17ビタミンEは脳梗塞、心臓病を防ぐ
18ビタミンCをとると寿命がのびる
19ベータカロチンには抗酸化、抗老化作用がある
20適度なアルコールがボケを予防する


2)西野輔翼/フレデリック・カチック共著
  「なぜ マルチカロチンがガンを抑制するのか」より

1.緑黄色野菜・果物はカロテノイドの宝庫
2.緑色の野菜・果物、ケール、インゲン豆、芽キャベツ、ブロッコリー、ホウレンソウ、メロンに
  含まれるカロテノイドはルテイン、α-カロテイン、β-カロテイン、
  カロチノイドエポキシド 他
3.黄~赤色の野菜・果物、ニンジン、カボチャ、サツマイモ、トマト、スイカに含まれるカロテノイドは
   リコピン、γ-カロテイン、フィトフルエン、フィトエン、他
4.黄~橙色の野菜・果物マンゴ、パパイヤ、モモ、カボチャ、プルーン、オレンジ に含まれるカロテノイドはα-クリプトキサンチン、β-クリプトキサンチン、
  ゼアキサンチン

5.野菜や果物に見られないカロテノイドが体内に存在
  ルテイン、ゼアキサンチン、リコピンの3種によって代謝物が生じる
6.カロテノイドは人間の体内でいろいろな代謝物を作る
  α、β、γ-カロテイン、β-クリプトキサンチン ---> ビタミンA
       リコピン  --->   (酸化)三つの代謝物
       ルテイン  --->    (脱水) 二つの代謝物
       ゼアキサンチン --->    (酸化) 四つの代謝物
7.心臓病の引き金となる動脈硬化をルテインが予防
8.ルテインとゼアキサンチンが加齢性黄斑変性症(AMD)のリスクを低下させる
9.単一のカロテノイドでガンは予防できない
10.マルチカルテノイドの構成---サプリメント(健康補助食品)
11.マルチカルテノイドは高脂肪食時代の救世主
12.心臓病の引き金となる動脈硬化をルテインが予防
13.マルチカロテノイドで血中コレステロール(LDL)が下がる
14.ルテインとゼアキサンチンが加齢性黄斑変性症(AMD)のリスクを低下
15.人間の眼にはルテインとゼアキサンチン以外のカロテノイドは存在しない、光の酸
化的障害から眼を守るルテインとゼアキサンチン

16.白内障への予防効果


3)白澤卓二著 「100歳までボケない101之方法」より

1.脳のエネルギー不足にご用心

2.朝食抜きは肥満のもと

3.ねばねばメニューが老化を防ぐ

4.リンゴは皮まで食べる

5.魚の王様はサケ

6.メタボ予防は70歳まで

7.野菜の王様はブロッコリー

8.ショウガ、トウガラシの効能

9.果物ジュース、野菜ジュースを週3回以上飲む

10.         血液をサラサラにしてくれる納豆

11.         お酒はやっぱり赤ワイン

12.         緑茶のカテキンで老人斑が減少

13.         鳥の胸肉で老化防止

14.         一日にとりたい水分量

15.         余分3兄弟(脂肪、糖分、塩分)を少なめに

16.         9時以降は食べない

17.         女性は意識的にカルシウムを

18.         粗食は老化を進める

19.         自前の歯を持っている人はボケない

20.         なんでもやってみようという精神

21.         本は声を出して読む

22.         笑顔をつくるだけで脳は活性化される

23.         あきらめは老化のはじまり

24.         同窓会には積極的に参加しよう

上記したような効果が起こるのは、血液が全身の細胞に栄養分と酸素を運搬して、CO₂や老廃物を対外に送り出してくれるからです。胃を通ってきた栄養分の炭水化物、脂質,タンパク質は消化されて、ATP(アデノシン三リン酸)を形成して各細胞にエネルギーを供給します。

 これまで述べたどの項目も、人間の体内に持っているDNAの遺伝子がmRNAに伝達されて、各臓器の細胞に情報をコピーしながら成長していくのです。それに人それぞれの心の働きも作用しているのが人間としての特徴といえるでしょう。

<サプリメントの役割>

100歳を越してもボケないための健康法、いろいろな人の提案をあげましたが、日常の食生活で全部を守ることは不可能です。そこで、最近ドラッグストア、スーパーマーケットで多くのサプリメント(健康補助食品)が販売されている。例えば、

 *(株)白寿生科学研究所のササロン健康食品

 *大塚製薬のDHA,グルコサミン、ルテインなど

 *Asahiのコラーゲン、マルチビタミン

 *サントリーのセサミEプラス

 *ナチュラリープラスのβカロテイン

  その他、協和発酵、明治乳業、資生堂、山田養蜂場、大正製薬など多くのメーカーが製造、販売しています。しかし自分は何が足りなくて、何を利用すればよいかは分からないものです。そのために、皆で考える研究会を立ち上げたいと考えています。

<参考資料>
1.高田明和 「ボケない人になる23の方法」 2007/4/25 3刷 中経出版
2.西野輔翼/フレデリック・カチック
 「なぜマルチカロチンがガンを抑制するのか」2006/12/20日 第19刷 メタモル出版3.白澤卓二 「100歳までボケない101の方法」 2010/10/25 3刷 文芸春秋


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